女性の排尿障害
女性の排尿障害は、様々な原因によって引き起こされますが、とくに多くみられるのは急性膀胱炎に伴う排尿障害です。
排尿の終わりごろに尿道の痛みが生じ、ときおり血が混じることもあります。
通常は抗生剤などを服用することで症状は治まります。
ただし、高熱、背中の痛みなどを伴う場合は、腎臓にも炎症が広がっている可能性がありますので、医療機関できちんと検査を受けるようにしてください。
日本泌尿器科学会専門医が診療します
当院長は、日本泌尿器科学会専門医・指導医の資格を有しており、これまで数多くの患者様を診療してきました。
この豊富な経験を活かしながら、女性の様々な排尿障害について対応いたします。
泌尿器の疾患は、性器付近に症状がみられることも多く、恥ずかしさなどから受診を控えるケースが少なくないようです。
しかし、膀胱がんなどの病気が潜んでいることもあるので、一人で悩まず、お気軽にご相談ください。
このようなときは当院をご受診ください
- 排尿症状
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- 尿が出にくい
- 尿の勢いが弱い
- 排尿時に不快感がある
- 腹筋を使わないと排尿できない
- いきなり排尿したくなることがある
- 尿の色が濁っている
- 蓄尿症状
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- 頻繁に排尿したくなる
- 夜間に排尿を催して目が覚める
- 尿が漏れる
- 下腹部に違和感がある
- 排尿後症状
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- 残尿感がある
- 排尿後しばらくしてから尿が少し漏れる
- 背中や腰に違和感がある
- 排尿してもすっきりしない
- 微熱が続いている
膀胱炎
膀胱炎は男女ともに起こりうるのですが、女性の患者様が圧倒的に多いと言われています。
とくに、年齢が比較的に若い方によく見受けられます。
外陰部に存在する細菌が尿道から侵入し、これが膀胱粘膜で繁殖すると、膀胱内に炎症が起きます。
健康な状態であれば尿道から細菌が入ったとしても、膀胱の感染防御機構が働くので発症することはありません。
しかし、ストレス、疲労、体調不良、不衛生な性行為などの要因が重なると、膀胱炎になることがよくあります。
冷え症の方、尿を我慢し過ぎる方、1日の尿量が少ない方は、とくにリスクが高くなるのでご注意ください。
治療に関していうと、基本となるのは薬物療法です。
抗生剤を服用することにより、通常は1~2日間で症状は良くなります。
しかし、この段階では細菌が残っているので、医師から処方された通りに服薬を続けることが大切です。
なお、再発を予防するという意味でも、日頃から水分をよく摂取して、尿をたくさん出すことを心がけ、尿をなるべくがまんしないようにすることにも努めてください。
腎盂腎炎
膀胱に入り込んだ大腸菌などの細菌がさらに尿管の奥にまで侵入してしまい、腎盂に及ぶと腎盂腎炎となります。
このなかには、急性腎盂腎炎と慢性腎盂腎炎という2つのタイプがあります。
このうち急性腎盂腎炎の場合は、38℃以上の発熱、嘔気、倦怠感などの症状がみられます。
さらに、腎臓の辺りの痛み、残尿感、排尿時痛などを伴うこともあります。
これに対し、慢性腎盂炎は、目立った症状がみられないこともありますが、患者様によっては発熱、背中や腰のあたりに痛みが生じます。
過活動膀胱
過活動膀胱は、患者様ご自身の意思とは関係なく勝手に膀胱が収縮してしまう病気です。
これに伴い、尿意切迫感、頻尿、尿失禁などの症状が見られます。
主な原因としては、加齢による膀胱機能の変化、骨盤底筋の変化などがあります。
さらに、脳や脊髄に障害が生じたことで排尿をコントロールしている筋肉が効かなくなる神経因性のケースも考えられます。
治療は、行動療法と薬物療法が基本となります。
このうち行動療法には、排尿をある程度我慢して、その間隔を延長していく膀胱訓練計画療法、骨盤底筋訓練、生活習慣の改善などがあります。
薬物療法では、主に抗コリン薬を使用していきます。
腹圧性尿失禁
腹圧性尿失禁は、中高齢の女性には非常によくみられる状態のひとつです。
くしゃみや咳をしたとき、重い荷物を持ったときなど、腹圧が上昇した際に尿が漏出してしまいます。
主な原因は、加齢や出産による骨盤底筋群の脆弱化と、尿道を閉鎖する機能の低下です。
女性に発症しやすい理由としては、尿道が男性と比べて短い、膀胱を支える骨盤底筋の筋力が弱いということがあります。
治療に関していうと、軽度な場合は骨盤底筋体操で失禁が治まることもあります。
しかし、効果が不十分なときは薬物療法が必要になります。
それでも尿失禁の改善が難しいという場合は、外科的治療として尿道スリング手術などを検討します。